日本株に資金が流れ込むワケ 2025年注目の業界とは?
- わん たく
- 8月6日
- 読了時間: 3分
更新日:8月18日

ここ数年、米国株がずっと強かった印象がありますよね。でも、2024年の後半くらいから2025年にかけて、日本株に資金がどんどん流れ込んでいるのが話題になっています。
日経平均が長い間抜けなかったバブル期の水準を超えたり、TOPIXも着実に上がっているのは、単なる一時的な動きじゃなくて「構造的な変化」が起きているからなんです。
そこで今回は、なんで今日本株が見直されているのか、そして2025年に注目されそうな業界やテーマについて、ゆるっとまとめてみました。
まず、なぜ今日本株にお金が集まっているのか。理由はいろいろありますが、大きく分けて3つあります。
1つ目は、東証の改革です。2023年から、PBR(株価純資産倍率)が1倍を切っている企業に「もうちょっと頑張ってね!」と改善を促すルールができました。これで企業が株主のことを意識するようになって、自社株買いや配当アップ、事業の見直しなんかが活発に。長い間「株主軽視」って言われてきた日本の企業のイメージが変わりつつあるんです。
2つ目は、円安の影響。2024年後半から円安が続いていて、輸出企業の業績が良くなってます。特に製造業やハイテク系の会社はドルで売上を上げていることが多いので、円安だと利益もアップしやすいんですよね。しかも原材料価格の高騰も落ち着いて、利益率が上がっているのも心強いポイントです。
3つ目は、世界的に分散投資が進んでいること。アメリカ株が割高に感じられたり、中国のリスクを警戒する声もあって、投資家はリスク分散のために他の国にも目を向けています。そんな中で、日本は先進国でありながら割安感があって、しかも制度も安定しているから、注目されやすいんですね。
では、2025年に注目したい日本の業界やテーマも見てみましょう。
まずは半導体関連。AIやデータセンターの需要がどんどん伸びているので、東京エレクトロンやアドバンテストなどの大手だけじゃなくて、部品や精密加工を得意とする中堅企業も人気です。政府も半導体産業を推していて、これからも期待できそうです。
次に、GX(グリーントランスフォーメーション)関連。再生可能エネルギーや水素、蓄電池、送電網などのエネルギーの切り替えが進んでいて、政府の支援もあって関連企業にお金が集まっています。地方電力や建設、重電メーカーも注目の的です。
そして、賃上げや人手不足に対応する企業も見逃せません。人材派遣やHRテック、自動化ソリューションを提供する会社が注目されていて、DXの流れに乗って業務効率化や省人化を助けるSaaS企業やITベンダーも人気です。

まとめると、かつては「成長が遅い」「株主還元が少ない」と言われて敬遠されていた日本株ですが、今は企業の姿勢も変わり、円安も味方して、投資家の見方も変わってきています。2025年は、これまで見落とされてきた企業が注目されて、本当の価値に見合った株価上昇が期待できる年になりそうです。
情報をチェックするのはもちろん大事ですが、短期的な動きに振り回されず、「何が変わろうとしているのか」をじっくり見ていくことがこれからは大切になりそうですね。




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